託されたもの。
先月母はいつも通りの食欲が無く、急性肺炎との診断で1週間ほど入院することになった。
それほどの高熱が出たわけでもなかったそうで診断に驚いたが、
じき元気を取り戻して平常の生活に戻った。入院中は看護師さんの目の届く個室で、時節柄(インフルの大流行で)外部者との面会も謝絶という徹底振りだった。
お蔭様でじきに元気になり退院、すぐにでも行きたいと思った頃に、あちらでもこちらでも大雪で思うように行かなかった。
久しぶりに顔を出したら
「こんな物何かに使う様なら。。。。、
要らなかったら捨ててね」
そう言って渡された物を広げてみたら
端切れの数々。
「これはたしか○か△の(私か妹)着物だったね。」 そう言われてみると何となく見覚えのある柄、
下の方から縫いかけの袖のたもとのちっちゃい着物やら・・・。
三つの箱には色んな思い入れのありそうな布切れが詰まっていた。
中でもいつだったか、遠慮がちに「こんな物使う?」そういう言い方をして前掛けを何枚か見せてもらったことがあった。
使う、使う! もらってきたのを思い出した。何度も何度も洗って古くなったけど捨てられないでまだ手元に取ってある。
家で改めて一枚一枚広げて、箱に入っていた品々もそっとそのまま元に戻しながら、
絶対捨てられないなァ、是非何かに再生させなくてはという思いが強くなった。
なぜか、なぜか涙がドッと出てきた。
by waku2-tuduri
| 2017-02-04 22:10
| 古きもの
Welcome! 平凡な日々の中から拾ったこと、気ままに綴っています。
by われもこう
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